三陸宮古の きもの屋三上

三陸海岸、宮古市で曽祖父の時代からきものを生業としております。
きものの楽しさをお届けします。

絽小紋のご紹介 その2

9日に引き続き「絽小紋」のご紹介です。

和服の柄にも時々登場する人気のウサギ柄。

ウサギ柄は縁起の良い柄で、昔から大事にされてきた柄の1つでもあります。
まずうさぎは、飛び跳ねる動物で、しかも足も速い。
そんな動きは、「トントン拍子に物事が運ぶ」という象徴として見られてきました。又、積極的な行動力や飛躍の象徴でもあり、うさぎは成功のシンボルとも言えそうですね。
そして、うさぎといったら「長い耳」。コレも、福を呼び込むモノなのだそうです。
さらに意味があり、うさぎに縁の深いモノといえば「お月様」。「お月様」なので「ツキを呼ぶ」のだそうです。
更に、うさぎのかわいい姿・穏やかな様子は、「人間関係が円満になる」「家庭内が平和になる」などを連想させるもので、「良い人付き合い」のお守りとしてうさぎは扱われています。
いかがでしょうか!?うさぎだけでコレだけの福があるのですね。
いつの時代でも人気があるのがわかりますね。


通産大臣指定の東京染絽小紋。

伝統的工芸品「東京染小紋」とは

 昭和49年5月25日、経済産業大臣から伝統的工芸品として指定されました。
 伝統的工芸品として指定されるには、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に規定される下記に掲げた要件を満たす必要があります。


<指定条件>
● 日常生活の中で使用されること
● 製造工程の主要部分が手で作られること
● つくる技術の基本が江戸時代までに完成されていること
● 天然の原材料が使用されていること
● 製品を作る産地形成されていること


麻の葉と露芝模様の絽小紋。

麻の葉は6つのひし形を1枚の麻の葉にみたて、それを放射線状に繋げた幾何学模様で、麻の木はすくすくと育つことから産着をはじめ、赤ちゃんの肌着などにもよく用いられます。シンプルで飽きのこないことから人気のある文様のひとつです。

露芝は、線弧を三日月形に描き芝草に露の玉がついている状態をあらわしています。四季を通じて用いられる模様ですが、水ということで涼しく感じられることから、特に夏のキモノや帯の柄に用いられます。


トンボ柄の絽小紋。

トンボは「勝ち虫」とも呼ばれ縁起の良い虫・柄として愛用されてきました。

「前にしか進まない」というトンボの特性から潔いとされ、様々な武将の兜の柄として使用されてきました。



これからまだまだご紹介していきます。

お楽しみに!