三陸宮古の きもの屋三上

三陸海岸、宮古市で曽祖父の時代からきものを生業としております。
きものの楽しさをお届けします。

浴衣の逸品

本日は有松絞りの浴衣を紹介します。

400年受け継がれてきた日本の伝統施術「絞り」
この技法を浴衣に施した有松絞りの浴衣です。
沢山の職人の手を経て、独特の風合いを持つ絞り浴衣は、今では数少なくなった伝統を引き継ぐ匠たちの、多くの技術と愛情が注がれています。

絞り独特の凹凸感のため、べたっと肌に張り付く感覚が少ない絞り浴衣。そのため、通気性や着心地も良く、一度 着ると古くから愛されてきたその「優れた実用性」も実感できます。また、凹凸感は吸汗性もいい柔らかな生地が早く乾くのも助けてくれます。その軽い着心地 は、古くからある「浴衣」の心地よさを感じさせてくれます。

浴衣は秋祭りまで着ることができます。
絞りの浴衣で、ゆく夏を楽しんでは如何でしょうか?

きもので食事会

7月26日 宮古市内の無国籍ダイニング「楽菜」で食事会を行いました。


お昼前に一度お店に集合して、皆さんで写真をパチリ!
季節柄、浴衣や綿紅梅、綿絽などしっかりと季節を捉えた装いは、楽しい中にも日本人の美しい季節感をさりげなく表現している皆さんは、とても素晴らしく感じました。
店の裏にある庭でも、一人一人の写真を撮りました。

「楽菜」の料理は繊細で上品な味です。
特にソースはこだわりの絶品です。
皆さま、弾む会話と共に料理を堪能します。

和やかに楽しい時間を過ごし、「楽菜」のお店の前でも写真を撮りました。
皆さま、満足の笑顔です。

今日のお店の様子をお知らせします

外見はこのようになっています。

入口には、自動車を2台置くことができます。

少し中に進むとショーウィンドウから中の様子が見えます。

入口の右側に「金魚ねぶた」が見えますね。


店内に入ると正面には、絽の訪問着を展示しております。

上前の模様は水玉を手描きで染めています。

まるで本物のようで、水玉がポロンとこぼれ落ちてきそうです。


店の左側には浴衣を、右側には夏物の小紋や帯などを置いています。

いろいろな和風アイテムをたくさん飾っております。

その他ところ狭しと並べてありますので、お近くの方は、お気軽にご覧ください。

お待ち致しております。

便利アイテム ポリエステル活動着


今日は、当店でも人気のだわりの活動着を紹介します。

この活動着は、着物姿で作業するときや、車の運転、お茶会の水屋仕事をするときに、とても便利です。
また、良い着物を着るときの塵除けにもなります。
この活動着があると一年中、活躍しますよ!

袖は大きく丸みをつけて、ゴムを入れているので袖のまつわりつきがなく、様々な作業を楽に行うことができます。
生地は安価なポリエステルですので、気を使うことなく動くことができて、万が一汚れがついても、ご家庭で洗うことができます。

お仕立ては、お一人おひとりを採寸する、お誂えの単衣仕立ですので、とても着やすいとご好評をいただいております。


たたんでバッグに入れてもかさばらないので、いろいろなところで活躍できます。


丈は、いろいろ試した結果このくらいが一番使いやすかったのですが、お誂えですので、ご要望に応じて長さを決めて頂けます。


きものライフが楽しくなる、こだわりの活動着を皆様、いかがでしょうか?

絽小紋のご紹介 その3

本日も「絽小紋」を紹介してまいります。


赤の地色の絽小紋。

水草を表すような直線に、小さな水玉をあしらった、夏にふさわしい涼し気な柄の反物です。若い人が来たら華やかでしょうね。



伊勢形紙とは、小紋、友禅、ゆかたなどの柄や文様をきものの生地に染めるのに用い、美濃和紙を柿渋で貼り合わせたした紙(型地紙といいます)に彫刻刀で、細かくて精緻な柄を丹念に彫りぬいたものです。
伊勢型紙はその99%を三重県鈴鹿市白子地区で生産されており、千有余年の歴史を誇る伝統的工芸用具です。
型紙が染めの型紙として一世を風靡したのは、江戸時代に入ってからで、各藩の大名、武士のの裃(かみしも)にはじまり、町人文化が花開く江戸中期には爆発的に需要が伸びて、伊勢型紙は飛躍的な発展を遂げました。
昭和30年には日本で初めて人間国宝(重要無形文化財技術保持者)30名が認定された時に6人もの伊勢型紙の技術者が認定され、平成5年には伊勢型紙技術保存会が重要無形文化財「伊勢型紙」の保持団体に認定されました。
伊勢型紙は日本が世界に誇れる素晴らしい芸術です。





こちらは地色も薄色で小花(桜)を全体にちりばめた、清涼感あふれる絽小紋です。

桜は硬貨などにも描かれている国の象徴の花ですから通年着ることが出来ます。ゆかたなどでも桜の柄はあります。

春の芽吹きを連想させることから、これから新しいことが始まることをイメージさせる縁起の良い花です。また、桜は稲作の神が宿る木と言われ五穀豊穣の意味があります。
華やかな美しさと散り際の潔さは、日本人の美意識と結び付き様々な桜の文様が産み出されました。

なにより日本人は桜が大好きなのでデザインとしてもとても愛されています。